おばとら’s blog

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テニスのコートの種類はいろいろ、サーフェスの特徴について

 テニスコートにはサーフェス、つまり表面の種類というものがいくつかあります。それぞれに特徴があり、そのサーフェスに合わせた靴を履かなければなりませんし、戦術などプレーの仕方も、大きく変わってきてしまします。

 では、それぞれについて説明していきたいと思います。

 

ハードコート

 4大大会のうちの全豪オープンと全米オープンのサーフェスです。セメントやアスファルトの上をコーティングしたコートであり、コーティングの種類によってバウンドなどに違いがあります。コートの維持が簡単で、表面が乾きやすく、雨上がりでも水さえなくなればすぐに試合ができます。ただ、少しの雨でもすべるので、雨が降るとすぐに使えなくなります。海外ではとても多いです。日本でも、地方などでたびたび、放置されているただのコンクリートのひび割れコートなどを、よく目にしますよね。

 

芝コート

 4大大会の全英オープンのサーフェスですね。天然芝のコートで、手入れがとても大変で、日本でも数カ所ほどしかなく、ほとんどみかけることのないサーフェスです。私は興味本位で一度プレーしたことがあるのですが、(専用シューズは貸し出していました)、とにかく難しい。足場がしっかり固まらず、ボールもバウンドしてからあっちこっちとイレギュラーしがちなので、なんだか違う競技のようでした。これは下手っぴな私の場合ですが、芝一面の原っぱでテニスする感じでしょうか。足がグキっといってしまいそうでした。

 

クレーコート

 4大大会のうちの全仏オープンのサーフェスになります。ヨーロッパのクレイコートは赤土のコートですが、日本のクレイコートはこれとは全く別物で、普通の土のコートです。維持管理が大変なので、減少傾向ではありますが、膝などへの負担は少ないので、高齢者にはとてもよいと思います。ただ、雨に弱く、雨があがっても完全に乾くまでは使えません。

 

カーペットコート

 インドアのスクールでよく見かけるサーフェスです。砂のない人工芝のようなイメージでしょうか。カーペット専用の靴が必ずいります。貸し出しているところも多いですね。

 

オムニコート(砂入り人工芝)

 日本では、気候にも都合がよいのか、メンテナンスや維持の面からとても多いです。私もこのサーフェスでのプレーが一番多いです。多少の雨でも使用可能で、水はけがよく、整備や管理がしやすいのです。驚くことに、プロの男子ATPツアーと、女子WTAツアーでは、公式サーフェスとして認められていないので、海外にはあまりありません。つまりほぼ日本特有なのです。ボールが弾むときに球威が落ち、素人の愛好者にはプレーがしやすい反面、世界の舞台を目指して、プロとして活躍をしたいジュニアたちにとっては、成長の阻害になっているかもしれませんね…。(伊達公子選手がよく発言していることですね)

 

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 このように、テニスコートのサーフェスにも様々な種類と特徴があります。テニスをプレーするには、それぞれに適したスタイルと楽しみ方があります。

 

 パワー溢れる大坂なおみちゃんはハードコートを得意にしており、全豪、全米と優勝し証明済みでもあります。サーブ力に長け、パワーのあるストロークが持ち味なので当然ですね。この先さらに、赤土や芝で勝つには、それに見合ったフットワークや戦術が必要であり、なおみさんのこれからの大きな課題になりそうでもあります。

 芝の王者と称されるフェデラーは、サーブから組み立てる戦術が得意で、展開の速い攻めが特徴ですよね。サーブ&ボレーも難なくこなし、オールマイティプレーヤーだからこと、芝で強いのでしょう。あの流れるような、コート上を華麗に舞うプレーは誰のお手本にもなり得るでしょう。

 クレーキングナダルは、グリグリのスピンをボールにかけ、フットワークを生かし、コートを縦横無尽に駆け回りポイントをとっていきます。パワーとスタミナがないと、とても真似はできませんが、テニスの原点であるストローク中心のポイントの取り方は見ていてとてもお勉強になります。

 

  日本では、世界ではあまり見られないオムニコートが中心になります。クレーやオムニは身体に優しいサーフェスと言われ、高齢者にはいいです。ボールの弾みもソフトになり、追いつきやすく、返しやすくなります。反面、世界を目指す子供たちには不向きで、ハードコートに慣れ親しんだ方が、パワー劣りをゆくゆく感じずにすむかもしれません。紫外線を浴びたくなければ、必然的にインドアを選択することになり、自然の風や、太陽の眩しさなどは気にせずプレーに集中できます。サーブ力やパワーを最大限に生かしたいのであれば、間違いなくハードコートですし、例えば、クレーコートをホームに普段プレーされている方は、ラリーが上手で、1本で決めようとせず、プレースメントや組み立てを大事にポイントを取ります。

  このように、どのサーフェスでもそれなりの特徴があるので、少しでも意識して、サーフェスをいかしたプレーを心掛けたいですね!!